「灰色のマリエ」
灰色のマリエ (レジーナブックス) Amazon
全2巻
著者 文野さと
イラスト 上原た壱
ジャンル ライトノベル/一般
出版社 アルファポリス
発売日 2014年6月24日
登場人物
マリエンティ-ナ・ルベール(マリエ)
小さな地方地主だったルベール家の長女。
地元の学校を卒業し、家と地所の切り盛りや弟妹の世話で忙しい日々を送っていた。
不思議な体質の持ち主。
働くことが好きな20歳。
エヴァラード・リドレイ
ヴィリアンの孫。
鉄道会社勤務。
祖父を尊敬している。
若い頃のヴィリアンにそっくりな容貌。冷淡で、身勝手な性格。
自由を愛する28歳。
ヴィリアン・リドレイ
エヴァラードの祖父で、マリエの祖父の親友。マリエの憧れの人。
エヴァラードをまともに出来るのはマリエだと思っている。
重篤な持病がある。
モリーヌ・リドレイ
エヴァラードの兄嫁。
2歳になる息子がいる。
社交的で優しい性格。
ハリイ・ハリエット
エヴァラードの会社の同期。
真面目な性格。
オ-ロ-ル・アンヌ
美しい未亡人。エヴァラードの情人。
策略をめぐらす。
カザルス・ロウ
マリエの幼馴染。農夫。
マリエに好意がある。
あらすじ
辺境の町に住む、働き者のマリエ。ある日突然、幼い頃から憧れていた紳士に自分の孫息子と結婚してほしいと頼まれる。驚くマリエだったが、彼の願いならばとその話を受けることに。孫息子であるエヴァラードが住む王都に向かうと、紳士に瓜二つの彼から、こう言い放たれる。「この婚姻は祖父が身罷るまでだ」。そうして偽りの結婚生活が始まるが、エヴァラードは常にマリエに無関心。しかも自分以外の女性の気配もあって……。だが、マリエは妻としての役目を果たそうと家事に勤しむ。そんな風に過ごすうちに、エヴァラードの態度が次第に変わっていき――? 偽りの結婚から始まるラブストーリー。
引用元:
Amazon.co.jp: 灰色のマリエ (レジーナブックス) eBook : 文野さと, 上原た壱: 本
オススメポイント
ロマンス度 ★★★★★
ハラハラ度 ★★★☆☆
読みやすさ ★★★★☆
(個人の感想)
こんな方にオススメ
- ダメダメヒ-ロ-が成長するお話を読みたい方
- 素敵なヒロインを探している方
- すれ違いラブを読みたい方
- 長編を読みたい方
マリエの不思議な体質
マリエは親しみを感じない人や物に対して灰色に見えるという体質の持ち主です。
この不思議な体質は、物語の最初から最後まで重要なポイントになります。
鮮やかな色彩が映像として浮かんでくるような美しい場面がありますよ。
マリエの魅力
慣れない土地で頼りの夫が無関心ではさすがに落ち込みそうですが、マリエは前向きで暗さが感じられません。
自分の出来ることを誠実に勤めます。
エヴァラードに見下されたり、義母や義姉に嫌みを言われたりしますが、気にしません。
小さいことを気にしない、器の大きい女性です。
エヴァラードの変化
エヴァラードはマリエに無関心だったり、ひどい言葉を投げつけたりするようなダメダメヒ-ロ-です。
そんなエヴァラードでしたが、次第にマリエに惹かれていきます。
後半は偽りの結婚を提案した人とは思えない、生まれ変わったようなエヴァラードが見られますよ。
印象に残った言葉
母親に苦労する覚悟があるのかと聞かれたマリエ。
「私、苦労はそんなに嫌いじゃないわ。ただ見てみたい、しりたいの」
マリエは苦労を苦労とも思わない人だと思います。
母親としては何とも複雑な気持ちになったかも知れません。
文野さとさんの著書
閣下、この恋はお仕事ですか? (レジーナブックス) Amazon
茜色の君に恋をする 1 (楽ノベ文庫) Amazon
ノヴァゼムーリャの領主 (ぽにきゃんBOOKS) Amazon
などがあります。