「ばけもの和紙庵の花嫁さん」を紹介したいと思います。
人間とばけものが共存する現代の函館を舞台に、傷心のヒロインとばけものヒーローのお見合からはじまるラブストーリーです。
「ばけもの和紙庵の花嫁さん」は、こんな方におすすめします。
- 不可思議なことが好きな方
- ほっこりしたい方
- 和紙が好きな方
「ばけもの和紙庵の花嫁さん」
作品の情報
著者 糸森環
イラスト ハルカゼ
ジャンル ライトノベル一般
出版社 一迅社
発売日 2019年3月9日
あらすじ
心に傷を負い、故郷の函館に戻ってきた桃子のお見合い相手は、烏のばけものだった!?お見合いの席に現れた烏、元親に驚きつつも、桃子は互いの見極め期間として「お試し夫婦」になることを提案。結婚に夢は見ない。たとえ相手が烏でも相性がよければいい。烏姿の元親とのお付き合いを開始した桃子だったが、ある日青年姿の元親に遭遇して…!?和紙屋の店主のばけものの青年との、ほっこり系お見合いラブ。
引用元:
ばけもの和紙庵の花嫁さん (メゾン文庫) Amazon
登場人物
桜田桃子
無職。
大学在学中から付き合っていた恋人と結婚直前で破局。
2か月前に実家に戻って自堕落ライフを送っていましたが、心配した叔母の香代子が烏の元親との見合いをセッティングします。
のんびりしているように見えて気難しいところがあり、意地を張りすぎて後悔するタイプ。(叔母さん評)
八代元親
大正時代から続く老舗の和紙の店『こより庵』の主。
烏のばけもの。弟の航は梟のばけもの。
「優良物件よぉ。真面目だし、いい男だし、仕事も安定しているし」(叔母さん評)
おすすめポイント
烏とお見合い
人間とばけものが共存していても、同族同士の結婚が一般的です。
同じ食糧でいいのか?寿命の違いは?夫婦生活は?
当然不安なことが様々出てくる訳ですが、傷心の桃子は破れかぶれな気持ちもあり、「お試し夫婦」を提案します。
香代子のおせっかいもあって、2人の関係はトントン拍子に進んでいきます。
香代子が桃子と元親のお見合いをセッティングした理由は、物語の最後に明かされます。
烏のばけもの
烏の姿のままの元親との結婚を想像していた桃子。
元親が人間の姿にも変身できることが分かって驚きます。
ただの烏ではなく、烏天狗。
年齢は桃子よりずっと年上で、ばけもの基準で適齢期ということでした。
人間の姿はイケメンの青年ですが、桃子は時々妙にオヤジ臭くなるなと内心思います。
元親は桃子に安心してもらうために身元を証明する家系図まで持参してくるような、いいばけものです。
断られたくないお見合いの席に、断られる確率の高い烏の姿で現れた元親は、いいばけものだからでしょう。
不思議な出来事
元親が営む和紙屋<こより庵>で手伝いをするようになった桃子。
様々な人やばけものと出会い、不可思議な出来事に遭遇します。
糸森環さんの著書
お狐様の異類婚姻譚 元旦那様に求婚されているところです【特典SS付】 (一迅社文庫アイリス) Amazon
令嬢鑑定士と画廊の悪魔 (角川ビーンズ文庫) Amazon
階段坂の魔法使い 恋からはじまる月曜日 (角川ビーンズ文庫) Amazon
などがあります。