平安時代の後宮を舞台としたラブストーリー「色にや恋ひむ ひひらぎ草紙」を紹介したいと思います。
妹に許嫁を奪われ、宮中に出仕しているしっかり者のヒロインが、寡黙なヒーローに一途に求愛されます。
「色にや恋ひむ ひひらぎ草紙
」
草紙 2巻まで発売中
著者 深山くのえ
イラスト アオジマイコ
ジャンル ライトノベル/恋愛・ロマンス
出版社 小学館
発売日 2020年9月13日
登場人物
橘淑子
橘典侍。
正義感が強い。
「柊の典侍」というあだ名を付けられている(愛嬌がなく、言葉がきつく、柊の葉のようだという意味)。
源誠明
源蔵人。東宮の嫡子だが、臣籍降下した。
寡黙で真面目な性格。
面白味のない堅物と言われている。
藤原豊隆
淑子の元許嫁で、妹の夫。
右大臣の次男で、蔵人少将。
色好み。
あらすじ
妹に婚約者を奪われ、母親に勧められるまま後宮で働くことになった淑子。真面目な性格ゆえ、愛嬌がなくて刺々しい『柊の典侍』と呼ばれたり、同僚に煙たがられたりしながらも、常に祈然とした態度の淑子は、女同士の争いが絶えない後宮で、揉めごと解決に頼れる存在となっていく。そんなある日、初めて顔を合わせた新任の蔵人、源誠明から求婚された淑子。彼は東宮の嫡子でありながら臣籍降下した、いわく付きの人物。突然の求婚に戸惑いながらも、心をざわつかせる淑子だが…。後宮を舞台に、複雑に絡みあう恋を描く、深山くのえの平安恋絵巻!
引用元:
こんな方にオススメ
- 平安時代が好きな方
- 誠実なヒーローが好きな方
- しっかり者のヒロインが好きな方
おすすめポイント
草紙シリーズ
「色にや恋ひむ ひひらぎ草紙 」は、「草紙」の2巻目です。
1巻目と同じ平安時代の王宮が舞台で、主役のヒロインとヒーローが代わっています。
読み切りなので、1巻だけ読んでも楽しめます。
淑子と誠明
主役はしっかり者で正義感の強い淑子と真面目で誠実な誠明です。
淑子の仕事の場面が多いため、恋愛はあっさり描かれているような印象ですが、誠明の淑子へのひたむきな想いは伝わってきます。
後宮の人間模様
淑子の父、橘中納言のドタバタぶり、うっとうしい元許嫁の藤原豊隆、仕事を押し付ける宰相典侍、如才のない女孺、夏実。
恋愛だけでなく、王宮での人間模様も楽しめます。
印象に残った場面
淑子が誠明と御簾越しで会っていた場面です。
その表情は、何と言えばいいのかー祈り、あきらめ、慈しみ、哀しみ、それらのどれとも思えるような、しかし、どれにあてはまるのかは皆目わからない、そんな面持ちだった。
草紙シリーズ
yukinotama.com
深山くのえさんの著書
桃殿の姫、鬼を婿にすること 宵の巻 (小学館文庫キャラブン!) Amazon
桃殿の姫、鬼を婿にすること 暁の巻 (小学館文庫キャラブン!) Amazon
桜嵐恋絵巻 (ルルル文庫) Amazon
などがあります。