
「宮廷のまじない師」を紹介したいと思います。
生まれつき白い髪に赤い瞳の容姿から鬼子と呼ばれ蔑まされてきた珠華。ある日、皇帝・白焰から怪異事件の解決を依頼され、偽の妃として後宮に潜入することに……。
まじない師・珠華と皇帝・白焰が紡ぐ中華ラブファンタジーです。
現在4巻まで発売されています。
※若干ネタバレしていますので、気になる方はご注意下さい。
「宮廷のまじない師」の詳細情報
著者 顎木あくみ
イラスト 白谷ゆう
ジャンル 小説
出版社 ポプラ社
発売日 2020年5月1日
著者のプロフィール
顎木あくみ(あぎとぎ・あくみ)
長野県在住。『わたしの幸せな結婚』(KADOKAWA)でデビュー。趣味は旅行、とか言ってみたい今日この頃。中華風の物語は好きですが、中国語はできません。ちなみに英語もできません。なので国内旅行をしたいです。
引用元∶「宮廷のまじない師 白妃、後宮の闇夜に舞う」巻末の著者プロフィール。
あらすじ
白髪と赤い瞳の外見から鬼子と蔑まれてきた、まじない師・珠華。 皇帝陛下からの依頼を受け、偽りの妃として後宮へ――。 彼自身にかけられた呪いと、宮廷で起きた怪異事件の謎を解くために、愛憎渦巻く闇へと足を踏み入れる……!
引用元:
登場人物
珠華
まじない屋の看板娘で、まじない師見習い。16歳。
生まれつきの白髪と鬼眼(真紅の瞳)の外見から、周りから気味が悪いと謗られてきました。そのため自己肯定感が低く、他人に対して警戒心が強くなりました。
赤子の頃に捨てられ、陵国一のまじない師・燕雲に引き取られて育てられ、まじないの技術を仕込まれました。
劉白焰
陵国の皇帝。
絶世の美男子。
自らを文武両道で頭の切れる麗しい皇帝陛下だと豪語する自信家であり、実際にその通りの人物です。
10年ほど前から女人に触れるとじんましんが出るという奇病に冒されていました。
おすすめポイント
まじない師の珠華は、生まれつきの白髪に赤い瞳という奇異な容姿のため散々苦労してきました。そのため他人に対して疑い深くなっていましたが、白焰のことはすぐに信じられました。一方の白焰は、周りから気味が悪いと言われる珠華の容姿が神秘的で魅力的に映り、彼女と一緒にいると楽しく、心が沸き立ちます。
珠華は無事に依頼を達成し、白焰から後宮に留まるように勧められますが、名残惜しい気持ちを抑えてその申し出を断ります。しかしその後、再び白焰が新たな契約を持って珠華の前に現れたことで、2人の関係は身分差を超えた恋愛に発展していきます。
物語は、千年前に小国の皇子と巫女、そして七人の武人_七宝将が悪鬼を倒し、陵国を建国したという伝説を軸に展開します。物語序盤に七宝将の指輪が発見され、その後七宝将も登場し、伝説の存在が現実に関わり始めます。珠華が怪異の謎を追う中、陵国の建国にまつわる謎も少しずつ解き明かされ、彼女と白焰自身がそれに深く結びついていることが明らかになると思われます。
コミカライズ作品
最後に
今回は、「宮廷のまじない師」を紹介しました。
主人公の珠華は、皇帝に対して遠慮なくズケズケと物を言う一方で、外見のせいで自己肯定感が低い一面があります。珠華が蔑まされる場面が描かれていますが、物語全体は重苦しい雰囲気はなく、気楽に楽しめる作品です。
中華ラブファンタジー「宮廷のまじない師」を読んでみてください。