「夏の終わりの夕凪に 吐息は熱を孕む」を紹介したいと思います。
主人公は穏やかな田舎暮らしを満喫している元為替ディーラーのヒロイン。
熱中症になった染色作家のヒーローを介抱したことから始まるラブストーリーです。
「夏の終わりの夕凪に 吐息は熱を孕む」は、こんな方におすすめします。
- 大人のラブストーリーを読みたい方
- 包容力があって穏やかなヒーローが好きな方
- 過去に囚われていたヒロインが心を解放していくストーリーを読みたい方
「夏の終わりの夕凪に 吐息は熱を孕む」
本の情報
著者 西條六花
イラスト 龍胡伯
ジャンル ライトノベル/ TL小説
出版社 パブリッシングリンク
発売日 2020年11月19日
著者のプロフィール
西條六花
北海道出身、北海道在住。
2015年4月にデビュー。
現代物TL、ヒストリカルTL、BL、キャラ文芸などを執筆中。
あらすじ
「感じているのに、別れようって言うんだな」。トップクラスの為替ディーラーという地位を捨て、田舎町で独り暮らしをしている34歳のあかり。ある夏の日、彼女は自宅の前で、具合が悪くなった男・飴屋(あめや)っを介抱する。染色作家で作業場兼住居を探していた彼は、あかりの隣に引っ越してくる。少しずつ距離を縮め、遂に結ばれたふたりだったが、過去の恋に縛られていたあかりは、飴屋を慕いながらも別れを選択する。過去の恋に縛られていた女性が6歳下の染色作家と出会い、心を解放していく姿を切なく、そして甘く描いた大人のラブストーリー。上巻+下巻に加え、かき下ろし短編を加えた合本版。
引用元:
「夏の終わりの夕凪に 吐息は熱を孕む【完全版】」コミックシーモア
登場人物
奈良原あかり
元為替ディーラー。
一年前から『終の住処』として購入した一軒家で、経済に関するコラムを書いたり、野菜を作ったり、田舎暮らしを満喫中。
見ず知らずの悠介を介抱したり、自宅のトイレと風呂を貸したり、面倒見のよい性格です。
家事能力が高く、作中に美味しそうな料理が出てきます。
きれいに整った顔、華奢な体型。落ち着いた雰囲気の女性。34歳。
飴屋悠介
染色作家。作中では染色について詳しく書かれています。
熱中症で行き倒れになっていたところ、あかりに介抱され、その後あかりの家の隣に引っ越してきます。
一軒家を一括購入したためリフォームする資金がなく、あかりの自宅の風呂とトイレを借りることに。
実家は政治家一家ですが、悠介は政治に関わっていません。
野性味のある精悍な顔立ち、長身で筋肉質の身体。物腰が穏やかで、気さくな性格。28歳。
おすすめポイント
1人で生きていくと決めていたあかりと仕事が優先で恋愛は二の次だった悠介。
2人は早い段階で惹かれあって付き合い始めます。
あかりは過去の出来事から自分には恋愛をする資格がないと考えていて、悩んだ末、悠介に別れを告げます。
悠介は別れを受け入れますが……。
今まで恋愛面は淡白だった悠介が、あかりには一途です。
あかりのがんじがらめになっていた心が、悠介と出会って変わっていきます。
あかりと悠介の視点で書かれていて、2人の心情がよくわかります。
スピンオフ作品
「ひそやかな花 その眼差しに揺らされて【完全版】」コミックシーモア
悠介がお世話になっているギャラリーオーナーがヒロインの作品です。
ヒロインの片思いの相手として悠介が少しだけ登場しています。
西條六花さんの著書
「Largo ピアニストは緩やかに熱情を奏でる」
「不埒な溺愛 年下ホテルマンに甘く捕獲されかかっています。」
「眼鏡男子のお気に入り 茶葉店店主の溺愛独占欲」
などがあります。