
大人気作「鬼の花嫁」のスピンオフ作品「鬼姫~運命の契り~」を紹介したいと思います。
あやかしの頂点に立つ鬼の一族には、表舞台に立つ鬼龍院と、裏を取りまとめる天鬼月という2つの大家が存在します。主人公の六花は、その天鬼月家の直系の姫です。
六花は人間でありながら神の血を引くとされている一龍斎の跡取り氷雨との縁談話が持ち上がります。しかし、顔合わせに現れた氷雨からあからさまな敵意を向けられて……。
「鬼姫~運命の契り~」の詳細情報
著者 クレハ
イラスト 白谷ゆう
ジャンル ライトノベル/一般
出版社 スターツ出版
発売日 2025年12月28日
クレハさんの著書
「わたしの創った千年王国」
「リーフェの祝福~無属性魔法しか使えない落ちこぼれとしてほっといてください~ 」
「愛を知らぬ令嬢と天狐様の政略結婚」
などがあります。
あらすじ
鬼の一族に生まれた六花は、強大な霊力を持ちながらも全く上手く使えない。最弱の落ちこぼれと疎まれながらも、病弱な妹を守るため懸命に生きていた。そんなある日、神の血を引く最強軍人・一龍斎氷雨との縁談が舞い込む。あやかしからの絶大な人気とは裏腹、氷雨自身は大のあやかし嫌い。ある利害の一致のためだけに、偽装婚約を交わす二人。そこに愛などないはずだったが…。「六花のどこが弱い」「お前に触れていいのは俺だけだ」「俺にはお前が必要だ。だから、俺を選べ」氷雨の隣で、六花は本当の自分を取り戻していく――。
引用元:
登場人物
天鬼月六花
天鬼月の当主・暁天の孫娘。
長い黒髪に、鮮やかな赤い瞳の美しい娘。
天鬼月の宝刀「宵闇」の持ち主。
当主である祖父に一番可愛がられていましたが、実力主義のあやかしの中では落ちこぼれと蔑まされていました。
両親は時雨に殺され、妹の霞は時雨によって呪いをかけられました。
一龍斎氷雨
一龍斎家の跡取り。24歳。
金色の瞳に、銀色の髪の美青年。
あやかしを取り締まる国家機関『星影』の隊長で、あやかしたちにも一目置かれる存在です。
一龍斎家は、代々神の血を守り続け、今なお神の力を扱うことができる一族です。
両親と妹が時雨によって殺され、あやかし、特に鬼を憎んでいました。
おすすめポイント
あやかしの頂点に立つ鬼の一族である天鬼月家の当主・暁天の孫娘でありながら、落ちこぼれと蔑まされてきた六花。ある日、暁天から一龍斎家の跡取り・氷雨との縁談を一方的に告げられます。顔合わせに現れた氷雨は、物腰が柔らかく紳士然とした美青年でしたが、六花にだけは敵意を向けてくるのでした。反発する六花に、暁天は「決められた運命なのだよ」と……。
六花と氷雨は、当初は互いに破談にするつもりでした。しかし、2人には時雨という共通の仇がいることを知ります。時雨は暁天を上回る圧倒的な力量を持ち、破邪の力を持つ天鬼月の宝刀「宵闇」でしか討てない相手でした。しかし、「宵闇」の持ち主である六花は、まともに扱うことができず、氷雨もまた神の血を濃く引きながら、時雨を討つほどの力はありませんでした。時雨を討つには互いの力を補うしかないと悟った2人は、期間限定の婚約を受け入れ、協力関係を結ぶことにします。
物語の見どころとしては、六花と氷雨が仇討ちを果たせるかどうか、そして、六花の妹・霞に掛けられた呪いを解くことができるのかという点です。また、六花と氷雨が「決められた運命」だという暁天の言葉も気になるところです。その2人の婚約は、今のところ利害の一致によるものですが、共に過ごしていくうちに関係性も変化していきそうです。1巻終盤では、僅かながらも恋の芽生えを予感させています。
登場人物の中で、特に印象的な存在が、六花が霞の話し相手として作り出した使役獣のナギです。身長15cm ほどの日本人形のような姿をしていて、頭には小さな角があります。口が達者で、毒舌を吐き、「きょほほ〜」という不気味な笑い方が特徴です。独特な存在感で読者を楽しませてくれています。
最後に
今回は、「鬼姫~運命の契り~」を紹介しました。
「鬼の花嫁」のスピンオフではありますが、まだ「鬼の花嫁」を読んだことのない方でも問題なく楽しめる作品です。
巻末には、「鬼の花嫁」と「鬼姫」それぞれに登場する主人公と使役獣による座談会風特典SSが収録されています。「鬼の花嫁」シリーズをすでに知っている方も、合わせて読むことで、より楽しめると思います。読んでみてください。