
「雪華邸美術館の魔女 」を紹介したいと思います。
赤ん坊の頃に攫われて戦災孤児として育った雪宮家の令嬢・小百合。16年ぶりに双子の姉・撫子と再会し、撫子が住む雪華邸で暮らすことに。屋敷の離れにある雪華邸美術館には、いわくつきの骨董品があり、それを目当てに訳ありの客が訪れて……。
戦後の日本を舞台に、戦災孤児と令嬢という対照的な環境で育った双子姉妹が織りなす物語です。
現在1巻まで発売されています。
「雪華邸美術館の魔女」の詳細情報
著者 白川紺子
ジャンル 小説
出版社 U-NEXT
発売日 2025年8月20日
著者のプロフィール
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞(現ノベル大賞)受賞。著書は『下鴨アンティーク』『契約結婚はじめました。~椿屋敷の偽夫婦~』『後宮の烏』シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)『京都くれなゐ荘奇譚』(PHP文芸文庫)『花菱夫妻の退魔帖』(光文社キャラクター文庫)など。
2022年秋、『後宮の烏』がアニメ化。『後宮の烏』でミヤボン2018受賞、2022年度第22回Sense of Gender賞大賞受賞。
引用元∶白川紺子公式サイトに掲載されているプロフィール
あらすじ
ひとりは令嬢、一人は孤児として育った。
戦後御殿場を舞台に始まる 双子姉妹のアンティークミステリー開幕。
昭和30年。東京の養育院で暮らす16歳の小百合は呆然とした。自身が元華族・雪宮家から誘拐された令嬢だと告げられたのだ。当主で双子の姉でもある撫子の暮らす御殿場に身を寄せた小百合。孤児から令嬢へと一変した生活に戸惑いつつも、撫子との距離をゆっくり縮めていく。そんな雪宮家には時折思わぬ客が訪れる。その理由は代々の当主が蒐集してきたいわくつきの美術品にあるようで……?
登場人物
雪宮小百合
戦災孤児。16歳。
少年のような短髪に、日に焼けした浅黒い肌の少女。
赤ん坊の頃に攫われて行方不明になっていましたが、16歳になって雪宮家の親族により探し出されました。
体は頑丈で、食欲も旺盛です。
雪宮撫子
小百合の双子の姉。16歳。
長い髪に、色白の優雅な令嬢。
両親や父方の祖父母はすでに他界し、子供の頃から静養していた御殿場にある別荘で使用人と共に暮らしていました。
たかってくる親戚から財産を守るために苦労してきたため、年齢より大人びています。
病弱で、食が細いです。
おすすめポイント
双子として生まれながら、戦災孤児と令嬢という対照的な環境で育った撫子と小百合。
小百合は、母だと思っていた誘拐犯が空襲で亡くなった後は、その人の親戚の家や養育院を転々としました。親戚の家では子守や女中として扱われ、厳しい生活環境で育ちました。一方撫子は、病弱な子供でありながらも、欲深い親戚たちから雪宮家を守ってきました。
赤ん坊の頃に生き別れた2人の再会は、小百合が期待していたような感動的なものではありませんでしたが、共に暮らすうちに、姉妹として少しずつ距離を縮めていきます。
雪華邸の離れには、雪宮家の当主が代々蒐集してきた美術品を所蔵した私設の美術館『雪宮邸美術館』があります。所蔵品は雪宮コレクションと呼ばれ、その中にはいわくつきの品々があり、それを目当てに客が訪れます。客にはそれぞれ事情や思惑を抱えていて、ひと騒動となります。
タイトルにある魔女は、どうやら撫子のことを指しているようです。母方の伯父である神原が、撫子が親戚たちに魔女と呼ばれていると言っています。いわくつきの骨董品を守る魔女、だと。強欲な親戚たちは、自分たちの思い通りにならない撫子を悪く言っているのです。
これまで撫子が1人で雪宮家を守ってきましたが、小百合という味方ができたので、これからは互いに支え合っていくことでしょう。
最後に
今回は、「雪華邸美術館の魔女」を紹介しました。
再会した当初、撫子と小百合の間にはどこかよそよそしく、ぎこちなさがありましたが、少しずつ姉妹らしくなってきました。2人は全く異なる環境で育ちましたが、互いにないものを補い合って助け合っていけそうです。
戦後の日本を舞台に、双子姉妹の物語「雪華邸美術館の魔女」を読んでみてください。