「運命の恋人らしいですが、全力でご遠慮致します」を紹介したいと思います。
神様に運命の恋人認定されてしまった初心な深窓の令嬢と一途な王太子のラブストーリーです。
「運命の恋人らしいですが、全力でご遠慮致します」は、こんな方におすすめします。
- ファンタジーが好きな方
- 運命の恋に憧れる方
- ジレジレしたい方
- 初心な深窓の令嬢が好きな方
- 忍耐強く一途なヒ-ローが好きな方
「運命の恋人らしいですが、全力でご遠慮致します」
本の情報
著者 鬼頭香月
イラスト 椎名咲月
ジャンル ライトノベル/一般
出版社 ジュリアンパブリッシング
発売日 2020年1月27日
あらすじ
聖印伝説のために王太子ハーラルトと“運命の恋人”認定されてしまった侯爵令嬢のリリー。彼と深い愛の絆で結ばれていると言われ大混乱するものの、聖印のやっかいな副作用のせいで窮地に追い込まれて逃げるのもままならない。その上ハーラルトは何故か昔からリリーを知っているようで…「私は貴女との約束を守るつもりでいるんだよ」と意味深に優しく微笑まれ心乱れてしまう。しかし、リリーには聖印にまつわる人に言えない秘密があって!?
引用元:
「運命の恋人らしいですが、全力でご遠慮致します」 コミックシーモア
登場人物
リリー・ノイナー
ノイナー侯爵令嬢。18歳。
淡い栗色の髪、透けるような白い肌、翡翠色の瞳、華奢な肢体の深窓の令嬢。
ノイナー侯爵一家は社交界で密かに「魔性の一族」と称され、人を惹きつけてやまない魅力を有していると有名です。
リリーも人々の視線を集める優美さ、妖艶な眼差しと微笑みで男性を虜にしますが、実際はおっとりした初心な女性です。
体が弱かった幼少期の名残で、ゆったりとした所作が身についています。
療養のため領地で暮らしていましたが、王都に戻り、18歳でやっと社交界デビューしました。
フェアトラ-ク王国では女性の適齢期は16歳から18歳で、18歳のリリーは嫁き遅れかかっていました。
ハ-ラルト王太子
フェアトラ-ク王国の王太子。20歳。
銀色の髪に、藍色の瞳の秀麗な顔立ちの凛々しい青年。
人並み外れた精神力を持ち、剣に魔法に勉学にと、何もかも他の追随を許さぬ優秀な王太子です。
類まれな魔力の強さで、建国王の再来と謳われています。
おすすめポイント
聖印伝説
神が定めた恋人、運命の恋人同士が視線を交わすと、肌のどこかに同じ文様の聖印を授かります。
お互いの聖印に口づけをすると契約が結ばれ、何者も2人を引き裂くことはできません。
100年に一度あるかないかの奇跡で、聖印を宿す人は「祝福の血を宿す者」と尊ばれていました。
聖印の副作用
聖印にはやっかいな副作用があり、運命の恋人が近くにいると動悸や息切れなどの症状に見舞われ、強靭な精神力がなければ抑えることは不可能とされています。
社交界デビューの園遊会で聖印を授かったリリーでしたが、王太子が何度聞いても聖印を授かったことを認めようとしません。
副作用があるために、王太子にはバレバレなのですが、リリーには聖印を秘密にしたい理由がありました。
リリーと王太子はひたすら副作用に苦しみながら耐え続けます。
真面目で初心なリリーと一途で紳士な王太子らしい、じれったい展開です。
印象に残った場面
「お願いだよ、リリー。どうか、貴方の恋心の全てを……俺のものにさせて」
リリーは領地に行く前の半年ほどの記憶を失っていました。
王太子が記憶を取り戻して欲しいと囁いた後に、リリーが失っていた記憶を回想する場面があります。
幼い恋心が印象に残りました。
鬼頭香月さんの著書
「公爵令息と記憶をなくしたシンデレラ」
「女嫌い王子は政略花嫁を過剰に愛でる」
「婚約破棄を申しつけられています」
などがあります。