
白石さよさんのデビュー作、「不器用な唇 One more kiss」を紹介したいと思います。
仕事はデキるけれど、恋愛面では浮気されて終わることが多く、女性として自信がない紗衣と、女性に対して冷淡な態度をとりがちな戸川。
大企業のオフィスを背景にして、不器用な2人が織りなすラブストーリーが描かれています。
※若干ネタバレしていますので、気になる方はご注意下さい。
「不器用な唇 One more kiss」の詳細情報
著者 白石さよ
イラスト 芦原モカ
ジャンル ライトノベル/一般
出版社 メディアソフト
発売日 2020年2月28日
著者のプロフィール
白石さよ
兵庫県出身。2014年、「不器用な唇」(三交社)で書籍デビュー。2015年、「優しい嘘」(三交社)でエブリスタ小説大賞2015‐16年間グランプリを受賞。
あらすじ
「欲しくてたまらない。でも大事にしたい」
キャリア組として大企業で働く紗衣は、社内恋愛をしていた婚約者の浮気を知り、相手にすがることもできず、終業後の会社で一人泣いていた。そこで見知らぬ美形の男性社員・戸川と出会い、缶コーヒーを貰う。
後日、居酒屋で戸川と再会した紗衣は、元婚約者が家の前で待ち伏せているのを知る。動揺する紗衣に戸川は「仕返ししてやれば?」と言い、彼の前で見せつけるようにキスをしてきて!?
白石さよデビュー作、イラスト付き・加筆修正の完全版登場!
引用元:
登場人物
成瀬紗衣
大企業の経営企画室に勤務して6年目。27歳。
柔らかで、優しげな顔立ちに、垂れ気味の可愛らしい瞳の女性です。
国内部門期待の星とされていて、休日も仕事に費やしています。
私生活では甘え下手な恋愛オンチで、恋愛は浮気されることが多く、自己肯定感が低めです。
戸川凌介
大企業の海外事業本部欧州部に勤務。27歳。
冷ややかなイケメン。
恋愛は来るものを拒まず、去る者追わずで、長続きしたことがありません。
女性に強烈に冷たい態度をとりますが、女性に人気があります。
最近まで社費で留学していて、今後も海外赴任を希望しています。
おすすめポイント
恋人の崎田の浮気現場を目撃し、深夜の会社で1人涙を流していた紗衣。
その場面を冷ややかなイケメンの戸川に目撃されてしまいます。
最初はもう会いたくないと思っていた紗衣でしたが、次第に戸川に惹かれていきます。
やがて紗衣と戸川は交際が始め、幸せな時間を過ごすようになります。
しかし、仕事が忙しさや周りの人たちの思惑が2人の関係に影を落とします。
さらに、戸川に海外赴任の話が持ち上がり、2人は選択を迫られることに。
お互いを大事に思うからこそ、それぞれにとっての最善と思える決断をします。
一方、紗衣には社内で王子と呼ばれる片桐からのアプローチもあり、紗衣の最後の選択は?
また、紗衣の親友である麻紀は、紗衣とは異なる生き方を選択をして、新しい人生を切り開いています。
印象に残った言葉
「器のちっさい男に甘えるなんて無理だろ」
甘えるのが下手だから、恋人に見切られたんだ、という紗衣に、男を見る目がないだけだ、と戸川は言います。
スピンオフ作品
本作で名前だけ登場している片桐の元恋人、亀岡美紀が主人公のお話です。片桐も登場していて、戸川と紗衣は名前だけ登場しています。
「俺の女神に手を出すな 年下眼鏡男子の一途な愛」ブックライブ
コミカライズ作品
最後に
今回は、「不器用な唇 One more kiss」を紹介しました。
著者のあとがきによれば、本作は孤独と絶望を超えても1人を想い続ける志の美しさをテーマに描かれています。
紗衣と戸川が織りなすラブストーリーを読んでみてください。
こちらの記事も読んでみてください。