「真白き雪の降るごとく」を紹介したいと思います。
御伽噺シリーズ第1弾で、『白雪姫』をモチ-フにした、ミステリータッチのラブロマンスです。
主人公は、実験好きで変人と噂される美貌の王女シェリエルフィア。
父王の強硬手段によって、北国のバツイチ&やもめのイケメン王の元に嫁ぐことになりますが、輿入れ早々に嫌がらせと思われる出来事が……。
※若干ネタバレしていますので、気になる方はご注意下さい。
「真白き雪の降るごとく」は、こんな方におすすめします。
- ミステリーが好きな方
- 政略結婚ものが好きな方
- 型破りなヒロインに魅力を感じる方
「真白き雪の降るごとく」の詳細情報
著者 天ヶ森雀
イラスト うさ銀太郎
ジャンル ライトノベル/ TL 小説
出版社 パブリッシングリンク
発売日 2013年10月31日
あらすじ
いつか…わたしの犯した罪も、貴女に語ることができるだろうか――。その美貌の噂が近隣諸国にまで届くアルゼハイム第一王女・シェリエルフィア。少し変わった趣味があったため、父王は北の辺境国カルダの王で、バツイチ&やもめのリグナルドのもとへ彼女を嫁がせることにした。雪に覆われた田舎の国で穏やかな新婚生活が始まるかと思われていたが、そこに彼女の命を狙う何者かの手が…。前妃はなぜ死んだのか? そして今ふたたび新妃の命が…。『白雪姫』をモチーフにした、ミステリータッチのラブロマンス。
引用元:
天ヶ森雀さんの著書
「アラサー女子と多忙な王子様のオトナな関係」
「完璧CEOの正体は悪魔でした 溺愛トラップに翻弄されています!」
「社運を託され、強面社長と偽装結婚!?」
などがあります。
登場人物
シェリエルフィア
アルゼハイム第一王女。21歳。
幼少の頃から神童と名高く、類まれな美貌は周辺諸国にも知れ渡っていましたが、塔にこもって様々な実験に没頭することから変人とも噂されていました。
勝ち気で型破りな性格です。
リグナルド
北方主国カルダの美しい国王。32歳。
有能で民の信頼も厚い国王です。
前王妃との間にホワイトスノウ姫がいます。
冷静沈着な性格です。
おすすめポイント
美貌で名高いアルゼハイム第一王女のシェリエルフィアは、実験が趣味という変わり者。
ある日、シェリエルフィアに手を焼いていた父王は、遠方の北国カルダへ嫁がせることを決断。
突然の事態にシェリエルフィアは大激怒するも、「その国にも立派な実験室を作らせて見せるわ!」と気持ちを切り替え、意気揚々と嫁ぎ先に向かいます。
夫となる国王リグナルドは、一回り年上のこぶつきやもめ。
腹の出たおっさんを想像していたシェリエルフィアの前に現れたのは、予想に反してさわやかな笑顔の美王でした。
祝福の中、順調に結婚生活が始まるかと思われましたが、初夜の晩に嫌がらせと思われる出来事が起こります。
新しい王妃であるシェリエルフィアの輿入れを喜ばない者がいるのではないか?
シェリエルフィアは自衛手段を講じるために、従者のセティスに城中の情報収集を命じます。
調査を進める中で、前王妃の不審な死に関わる何かしらの深い闇を感じ取るシェリエルフィア。
味方と敵が見分けづらい状況の中、次々と不運な事故が起こり、リグナルドへの不信感も……。
真相は終盤まで分かりません。
本作は『白雪姫』をモチ-フにしていて、スノウホワイト 姫や小人といったキャラクターも登場しています。
特に、主役級の存在感を放つセティスは、物語を通じて大活躍。
シェリエルフィアとの掛け合いは、重苦しいミステリーの中において緊張感を和らげています。
紙書籍で読む場合
「気高き花嫁は白銀王の腕で愛欲に震える」というタイトルで、竹書房から書籍化されています。
御伽噺シリーズ
『人魚姫』をモチーフにした御伽噺御伽噺シリーズ第2弾
『親指姫』?『一寸法師』?をモチーフにした御伽噺御伽噺シリーズ第3弾
『白鳥の湖』『白鳥の王子』『みにくいアヒルの子』をモチーフにした御伽噺御伽噺シリーズ第4弾
最後に
今回は、「真白き雪の降るごとく」を紹介しました。
本編はミステリー色が強く、ロマンスの要素は少なめですが、番外編「恋も二度目なら」は不器用な2人らしい恋模様が描かれています。
TL 要素も少し含まれていますが、TL 小説が苦手な方でも楽しめる作品です。
『白雪姫』をモチ-フにした、ミステリータッチのラブロマンスを読んでみてください。