「だって望まれない番ですから」を紹介したいと思います。
パイ屋を営む天涯孤独のアデリエーヌの元に、ドラグランドという竜族の国から晩餐会への招待状が舞い込みます。
竜族の第三王子の番に選ばれながら、悲劇的な結末を迎えた前世の記憶を思い出したアデリエーヌは、再び運命の渦に巻き込まれていきます。
現在2巻まで発売中。
※若干ネタバレしていますので、気になる方はご注意下さい。
「だって望まれない番ですから」は、こんな方におすすめします。
- 異世界転生ものが好きな方
- 唯一無二の愛に惹かれる方
- 予測できないストーリー展開が好きな方
- ヒロインを何よりも愛するヒーローが好きな方
- 無自覚な美少女ヒロインが好きな方
- しっかりした意思を持つヒロインが好きな方
「だって望まれない番ですから」の詳細情報
著者 一ノ瀬七喜
ジャンル 小説
出版社 KADOKAWA
発売日 2024年3月23日
あらすじ
番(つがい)――それは生まれ変わってもなお惹かれ続ける、唯一無二の運命の相手。
パイ屋を営む天涯孤独な娘アデリエーヌは、竜族の第三王子の番に選ばれた前世の記憶を思い出した。長命で崇高な竜族と比べて、弱く卑小な人間が番であることを嫌った第三王子に殺された、あの時の記憶を。再び第三王子の番候補に選ばれたという招待状がアデリエーヌのもとに届いたことで、止まっていた運命が動きはじめ――。やがて、前世の死の真相と、第三王子の一途な愛が明かされていく。
引用元:
登場人物
アデリエーヌ
パイ屋を営む人族の娘。
無自覚な美少女。
両親は十年前に落石事故で他界し、天涯孤独の身。
運動能力がなく、よく転びます。
前世は病弱な伯爵令嬢のアデリエーヌ。
第三王子
竜族の国ドラグランドの第三王子。
黒曜石の目の凛々しい顔立ち。
子供の頃、ルシェル・シード(何もない子)と呼ばれていましたが、血を吐くような努力で歴戦の戦士になりました。
父の竜王に罰として名前を取り上げられています。
おすすめポイント
物語プロローグは、主人公であるアデリエーヌの前世から始まります。
前世でアデリエーヌは伯爵令嬢として幸せに暮らしていましたが、竜族の国ドラグランドの第三王子の番に選ばれたことで、悲劇的な運命を辿りました。
アデリエーヌは竜族から人族であることで蔑まされ、さらに第三王子にも冷遇され、絶望の末に、毒を盛られて命を落としました。
時は流れ、250年後に前世と同じ名前と姿で生まれ変わったアデリエーヌは、ドラグランドから第三王子の番候補として晩餐会への招待状を受け取ります。
その瞬間に前世の記憶が蘇り、アデリエーヌは再び運命に巻き込まれていきます。
アデリエーヌは前世の悲劇を繰り返さないように模索する中、前世で親しくしていたクレッシド(第三王子率いる騎士団の団員)と再会します。
クレッシドは、アデリエーヌの死は自殺とされていたこと、さらに第三王子はアデリエーヌをとても大切にしていたと言います。
では、なぜ第三王子は冷淡に振る舞っていたのか?
そこにやむを得ない理由があったとしたら……。
アデリエーヌは真実を知るために、過去視の術を使い、前世のアデリエーヌの生きた時間を遡ることに。
物語では、後見人である錬金術師のデマリーや、アデリエーヌに思いを寄せる騎士団の副団長ゼファニエル、そして友人である竜騎士クレッシドなど、多彩なキャラクターが登場し、アデリエーヌを支えます。
彼らに助けられ、アデリエーヌは前世の死の真相や第三王子の兄である王太子の陰謀、そして、第三王子の一途な愛……深い愛にたどり着きます。
物語終盤、第三王子の下した決断に対して、アデリエーヌは運命の選択をします。
コミカライズ作品
【コミックシーモア先行作品】
最後に
今回は、「だって望まれない番ですから」を紹介しました。
アデリエーヌは望まれない番だった前世の記憶を取り戻し、第三王子の番としての運命から逃れようとしますが、思いがけず隠された真実…第三王子の深い愛を知ることになります。
やはり番は望まれない存在ではなく、唯一無二の存在でした。
2巻が素敵な結末を迎えたので、これで完結だと思いましたが、ムーンライトノベルズのサイトに、3巻に関する情報が掲載されていて、さらなる展開が楽しみです。
2巻では第三王子の深い愛に驚かされましたが、次巻は2人のラブストーリーを期待したいです。
アデリエーヌと第三王子が紡ぐ物語を読んでみてください。