「悲惨な結婚を強いられたので、策士な侯爵様と逃げ切ろうと思います」を紹介したいと思います。
主人公は、婚約者の王太子から理不尽な要求をされてしまった侯爵令嬢のジュリアナと、ジュリアナに救いの手を差し伸べる幼なじみのキ-スリング侯爵。
タイトル通りの展開で、王太子から思わぬ抵抗にあった2人の恋の行方が描かれています。
※若干ネタバレしていますので、気になる方はご注意下さい。
「悲惨な結婚を強いられたので、策士な侯爵様と逃げ切ろうと思います」は、こんな方におすすめします。
- 才色兼備のヒロインが好きな方
- 一途なヒ-ロ-が好きな方
- 家族愛を感じたい方
- ハラハラして読みたい方
「悲惨な結婚を強いられたので、策士な侯爵様と逃げ切ろうと思います」の詳細情報
著者 鬼頭香月
イラスト 緒花
ジャンル ライトノベル/一般
出版社 ジュリアンパブリッシング
発売日 2021年7月27日
鬼頭香月さんの著書
「転生したけど、王子(婚約者)は諦めようと思う」
「百戦錬磨の騎士さまは見初めた令嬢を逃がさない」
「悪役令嬢ですが、王太子(攻略対象)の溺愛がとまりません」
などがあります。
あらすじ
婚約した王太子から突然浮気を告げられた侯爵令嬢ジュリアナ。しかも、結婚してやるから愛人の後ろ盾になれ、とも――。屈辱のあまり婚約破棄を願い出るが、何故か彼は断固拒否して外堀を埋め始める。そんな時救いの手を差し伸べたのは幼馴染のキースリング侯爵。彼が新恋人として名乗り出ることで非道な王太子を退けようというのだ。建前上のことと思い承諾するが、長年募らせた恋心を明かし守ってくれる彼の姿に、次第に心は揺れ始め……
引用元:
「悲惨な結婚を強いられたので、策士な侯爵様と逃げ切ろうと思います」 コミックシーモア
登場人物
ジュリアナ・オルコット
オルコット侯爵令嬢。19歳。
美貌と知性を兼ね備え、社交界では「オルコット侯爵の宝珠」と呼ばれています。
11歳で王太子と婚約してから必死に王妃教育に取り組み、王太子をサポートしてきました。
2歳年下の王太子との仲は、長く姉弟のような状態でしたが、すっかり魅力的な青年になった王太子に恋心を抱いていましたが……。
エリック・キ-スリング侯爵
ジュリアナの幼なじみ。23歳。
端正な顔立ちに、気さくな性格で、社交界随一の女性人気を誇ります。
派手な見た目をしていますが、生真面目な一面もあります。
厳しい王妃教育に耐えていたジュリアナを見守ってきました。
おすすめポイント
王太子の狂気
多くの諸侯の前で婚約者の王太子から浮気を公言されてしまったジュリアナ。
王太子の愛する女性はジュリアナの身近な人でした。
王太子は責任を取ってジュリアナと結婚する代わりに、自分の愛人の後ろ楯になるよう求めます。
ジュリアナが婚約を解消したいと申し出ても、王太子はそれを拒むという不可解な態度を見せます。
ジュリアナは天使のような美しい王太子の知らなかった一面を知ることに。
エリックの秘密
エリックはジュリアナを優しく見守ってくれていた幼なじみです。
社交界の女性に人気がありますが、恋人の影はなく、また縁談を持ち込む家もなく、ジュリアナは以前から不思議に思っていました。
エリックは婚約解消するための解決策としてジュリアナの恋人になると申し出ます。
ジュリアナはエリックの立場が悪くなることを心配しますが、エリックは誰も咎め立てしないだろうと言います。
実はエリックには、高位貴族だけにしか知らされていない秘密がありました。
姉思いのマリウス
ジュリアナが苦しい立場に立たされる中、家族はジュリアナの味方でいてくれます。
特に、弟のマリウスの姉大好きぶりが微笑ましいです。
傷ついたジュリアナを思いやって、毎日部屋の前に小さなハーブのブーケを置いたり、ジュリアナを心配するあまりエリックに激しく詰め寄ったりしています。
マリウスの親友のディルク王子も、登場回数は少ないものの印象に残る聡明な少年です。
未来の王であるディルク王子と宰相の息子であるマリウスが優秀で、アメテュスト王国は将来安泰だと想像してしまいました。
最後に
今回は、「悲惨な結婚を強いられたので、策士な侯爵様と逃げ切ろうと思います」を紹介しました。
王太子はジュリアナに逃げられることは夢にも思わなかったでしょうが、彼の裏の顔が結婚前に明らかになったことで、ジュリアナは不幸な結婚から逃れることができました。
王太子の常軌を逸した行動に驚かされましたが、物語の終盤、王太子とディルク王子の会話から王太子の気持ちを知ることができます。
ヒーローのエリックは、王太子が強烈すぎて印象が弱くなっている気もしますが、「オルコット侯爵の宝珠」と称されるジュリアナにふさわしい男性です。
婚約者から理不尽な要求をされてしまった侯爵令嬢のジュリアナと、幼なじみのキ-スリング侯爵のラブストーリーを読んでみて下さい。