【おすすめラノベ】「桃殿の姫、鬼を婿にすること 宵の巻」 

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「桃殿の姫、鬼を婿にすること 宵の巻」を紹介したいと思います。

 

魔の姫(物の怪)に目をつけられてしまった家柄も血筋もよい姫君、真珠。

 

姫君を守るために人の世で暮すことにした美しい少年鬼、瑠璃丸。

 

本来出会うはずのない姫君と鬼のラブストーリーです。

 

「桃殿の姫、鬼を婿にすること 宵の巻」は、こんな方におすすめです。


  • 平安時代が好きな方
  • 和風ファンタジーが好きな方
  • 幼なじみラブが好きな方

 

 

 

 

 

「桃殿の姫、鬼を婿にすること 宵の巻」

 

 

 

本の情報

著者   深山くのえ

イラスト 宵マチ

ジャンル ライトノベル/一般

出版社  小学舘

発売日  2021年4月6日

続編は「桃殿の姫、鬼を婿にすること 暁の巻」

 

著者のプロフィール

深山くのえ

神奈川県出身。2005年、『花色の戯れ』でデビュー。著書に『恋をし恋ひば かんなり草紙 』『色にや恋ひむ ひひらぎ草紙』などの他、『舞姫恋風伝 』『桜嵐恋絵巻』などのシリーズがある。

 

あらすじ

姫君を守るのは美しい鬼…平安恋物語!

右大臣の跡取りである父親が怪しと関わったことが原因で、魔の姫に目を付けられてしまった娘の真珠。屋敷の中にまで物の怪が現れて家中が混乱し、陰陽師たちも対応に苦慮する中、三滝という家司が“近江の白銀”と呼ばれる鬼を呼び寄せる。白銀の一家は他の鬼のように人間を食わず、話が通じるのだと三滝は語るが、一同は半信半疑。だが、白銀は一瞬で物の怪を屋敷から追い払ってくれた。これで一安心、のはずが、白銀の息子である瑠璃丸によると、真珠には魔のにおいがつけられているらしい。数日後、またしても屋敷の中に物の怪が出現。襲われそうになった真珠は、思わず瑠璃丸の名を呼んでしまう…。
魔のにおいを消すためには、それよりも強いもののにおいをつければいい。魔だろうが怪しだろうが俺が守ってやる――瑠璃丸のその言葉に、后候補のはずだった真珠は、瑠璃丸と結婚しようと決める。瑠璃丸は真珠の側にいるために、人間として生きることを選ぶが…!?
白銀色の髪を持つ美しい鬼と魔に狙われた姫君の、平安恋物語!

引用元:

「桃殿の姫、鬼を婿にすること 宵の巻」コミックシーモア

 

おすすめポイント

姫と鬼の恋

物語冒頭は瑠璃丸が怪しから真珠を守る場面から始まります。

 

真珠と瑠璃丸のやり取りが微笑ましく、瑠璃丸の得意げな様子が目に浮かんできます。

 

2人の出会いは、真珠が8歳、瑠璃丸が10歳のとき。

 

本来出会うはずのない立場の2人ですが、真珠の父が図らずも魔の姫(物の怪)を邸内に連れ帰ったことから、偶然出会います。

 

真珠は美しい瑠璃丸に目を奪われ、瑠璃丸は真珠を守りたいと思ったようです。

 

自覚なく一目惚れしたのかな、と思います。

 

恋することや結婚することを理解しているとは思えない若い2人ですが、お互いの側にいることを決めます。

 

魔の姫に目をつけられてしまった真珠ですが、美しくて頼もしい瑠璃丸に守られて幸せそうです。

 

瑠璃丸は2本の角を切り落とし、人間として貴族として生きるために様々なことを学び、努力を続けます。

 

鬼を婿にする

真珠の母、琴宮は真珠の命を守るために瑠璃丸を真珠の婿に決めます。

 

真珠の入内を楽しみにしている真珠の祖父と父は猛反対。

 

琴宮は1番大事なのは娘の命でしょう、と冷静に淡々と話します。

 

琴宮の理路整然とした話に反論できない2人ですが、何だかんだ難癖をつけて瑠璃丸を婿として認めようとしません。

 

瑠璃丸は鬼だから仕方がないと、不満を言うこともなく、努力し続ける真面目で一途な鬼です。

 

30年前の恐ろしい出来事

琴宮には東宮になる予定だった兄、一の宮がいましたが、30年前に急死していました。

 

当時6歳だった琴宮は、宮中で一本角の鬼に遭遇し、急死の真相が政敵側の呪詛だったことを知りました。

 

邪な企みは本人に跳ね返っていきましたが、悪い感情が連鎖して不幸な出来事を引き起こしていきました。

 

30年前の出来事は魔の姫にも繋がっていきます。

 

コミックシーモア

 

印象に残った言葉

「 私はね、人の話を信じて同情した鬼よりも、自分たちを利するためなら何でもする人々のほうが怖かったのよ………いまでもそうなのだと思うわ」

 

琴宮が30年前の恐ろしい出来事を真珠に語ったあと、心情を吐露します。 

 

鬼である瑠璃丸を娘の婿に決めたのは、30年前の実体験があったからですね。

 

深山くのえさんの著書

 

「恋をし恋ひば かんなり草紙」

 

「桜嵐恋絵巻」

 

「乙女なでしこ恋手帖 字のない恋文」

などがあります。