「人魚のあわ恋」を紹介したいと思います。
著者は、「わたしの幸せな結婚」の顎木あくみさんです。
主人公は、赤い鱗のような痣のせいで家族から虐げられてきた女学生の天水朝名と、美男子の新任教師、時雨咲弥。
和洋入り交じる華やかな帝都を舞台に、運命に翻弄される2人の恋物語です。
現在、1巻まで発売中。
※若干ネタバレしていますので、気になる方はご注意下さい。
「人魚のあわ恋」は、こんな方におすすめします。
- 和風恋愛ファンタジーが好きな方
- 運命の恋に憧れる方
- 伝奇物語が好きな方
- 大人しくて芯の強いヒロインが好きな方
- 優しくて真っ直ぐな性格のヒーローが好きな方
「人魚のあわ恋」の詳細情報
著者 顎木あくみ
ジャンル ライトノベル/恋愛・ロマンス
出版社 文藝春秋
発売日 2024年2月6日
著者のプロフィール
顎木あくみ(あぎとぎ・あくみ)
長野県出身。『わたしの幸せな結婚』(KADOKAWA)でデビュー。コミカライズ、アニメ化、実写映画化などで大きな話題となる。著書に『宮廷のまじない師』シリーズ(ポプラ社)がある。
引用元:「人魚のあわ恋」の巻末に掲載されているプロフィール。
あらすじ
「わたしの幸せな結婚」シリーズ累計800万部
顎木あくみの帝都を舞台にした新シリーズ始動!
夜鶴女学院に通う天水朝名16歳。
手首に浮かんだ痣のために家族から虐げられていた。女生徒たちが新しく赴任する美男子の国語教師・時雨咲弥の話題に花を咲かせる中でも、ひとり距離を置く。
そんな朝名に思いがけない縁談が舞い込む。薬問屋を営む天水家に好都合な話で……。
帝都を舞台に新たな和風恋愛ファンタジーが始まる!
引用元:
登場人物
天水朝名
天水家の長女。夜鶴女学院の学生。16歳。
艶のない髪、血色のない青白い顔、華奢な身体つきの娘。大人しく芯が強い性格です。
8歳の時に痣が現れて以来、家族から虐げられてきました。
天水家に代々生まれてきた「人魚の血の娘」の証である赤い鱗に似た痣が手首にあり、いつもレースの手袋をはめています。
天水家は何百年前から薬を扱う商売を生業としてきて、現在は薬問屋を営んでいます。
特殊な体質の持ち主です。
時雨咲弥
華族の時雨家の次男で、庶子。夜鶴女学院の新任の国語教師。23歳。
現実味のない美しい容姿の好青年で、いつも長い黒髪を簪で結っています。思いやりがあって、真っ直ぐな性格です。
妾の子として、日陰者として生きてきましたが、8年前に胸に花の痣が現れたことで、生活が一変しました。花の痣は伝説の時雨家の長の生まれ変わりの証だと言われています。
特殊な体質の持ち主です。
おすすめポイント
「笑顔でいる人のところに、幸せはやってくるんだって」
赤い鱗のような痣のせいで、家族から虐げられてきた女学生の天水朝名。
8年前、怪我を手当してくれた青年の言葉を支えに、辛い日々を耐えてきました。
そんなある日、お見合いの席で驚くことに、その思い出の青年と再会します。青年、時雨咲弥は、偶然にも朝名が通う女学校の新任予定の国語教師でもありました。
朝名と咲弥の縁談は、偶然ではありませんでした。時雨家の言い伝えを信じる咲弥の祖父が仕組んだことでした。
朝名は自分の身も顧みず、咲弥を悪鬼のような父や兄の手から守ろうとします。一方の咲弥は、祖父の願いを叶えるために縁談を受け入れましたが、次第に朝名に惹かれていきます。
2人は互いを思いやりながら、少しずつ心を通わせていきます。しかし、周囲には2人の仲を切り裂こうとする人たちがいます。朝名を虐げる家族や、咲弥に恋心を抱く杏子、さらには朝名に敵対心を抱く深介などです。
これから2人が共に望む平穏な生活を送るためには、幾多の困難に立ち向かう必要がありますが、深い絆で試練を乗り越えていくことでしょう。
印象に残った場面
なぜだか、深みにはまっていくような―嬉しいような不安なような気持ちが複雑に絡み合うのを感じながら、咲弥は笑みを返した。
小さく笑った朝名の表情にどきりとした咲弥。
コミカライズ版
文藝春秋の新コミックサイト「Seasons(シーズンズ)」に、コミカライズ版が配信されています。
【SeasonsサイトURL】
最後に
今回は、「人魚のあわ恋」を紹介しました。
物語は始まったばかりですが、辛い思いをしてきた朝名には早く幸せになってもらいたいです。
朝名と咲弥を取巻く環境は厳しいものがありますが、よい方向に進んでいくのではと期待しています。
痣によって人生を狂わされてきた朝名と咲弥の運命の恋物語を読んでみて下さい。
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