「烏衣の華」を紹介したいと思います。
物語の主人公は、若き美貌の巫術師(ふじゅつし)・董月季(とうげっき)と、巫術師の才はないが文武両道な若君・封霊耀(ほうれいよう)。
霄(しょう)の京師(みやこ)を舞台に、家同士が決めた許婚の2人が活躍する中華退魔ファンタジーです。
現在3巻まで発売中されています。
※若干ネタバレしていますので、気になる方はご注意下さい。
「烏衣の華」の詳細情報
著者 白川紺子
ジャンル 小説
出版社 KADOKAWA
発売日 2024年4月25日
著者のプロフィール
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞(現ノベル大賞)受賞。著書は『下鴨アンティーク』『契約結婚はじめました。~椿屋敷の偽夫婦~』『後宮の烏』シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)『京都くれなゐ荘奇譚』(PHP文芸文庫)『花菱夫妻の退魔帖』(光文社キャラクター文庫)など。
2022年秋、『後宮の烏』がアニメ化。『後宮の烏』でミヤボン2018受賞、2022年度第22回Sense of Gender賞大賞受賞。
引用元∶白川紺子公式サイトに掲載されているプロフィール
あらすじ
霄(しょう)の京師(みやこ)には、稀代の巫術師(ふじゅつし)がいる。
そう噂される董月季(とうげっき)は、
幽鬼を祓い王朝を守護する巫術師の名門・董家の娘だ。
しかし彼女の顧客は市井の人々。
ある日、名家・鼓方(こほう)家からの依頼を受け、
彼女は楊柳島(ようりゅうとう)へ行くことに。
お目付役として、幼馴染みで許婚の封霊耀(ほうれいよう)を伴い、
鼓方家に現れる女の幽鬼の調査を始める。
しかしその矢先、依頼人が死亡する事件が起きて……。
秘密を抱えた美貌の巫術師×堅物若君の中華退魔ファンタジー!
引用元:
用語説明
登場人物
董月季(とうげっき)
名門・董家の養女。17歳。
祓えぬものなどないという稀代の巫術師。
董家に引き取られる前、継母に虐待されたことで、体には複数の傷跡が残っています。
いつからか月季の傍らには烏衣(燕)がいるようになりました。2巻で烏漣娘娘の眷属だと判明。
封霊耀(ほうれいよう)
名門・封家の嫡男。月季の許婚。17歳。
端正な顔立ちの、生真面目な性格の青年。
祀学堂で修行中です。巫術師の才はなく、冬官を目指しています。
霊耀は月季の祖父である董千里を深く尊敬しています。董千里はかつて冬官を務めていた人物です。
おすすめポイント
名門・董家の養女で、稀代の巫術師と噂される董月季。
ある日、月季は仕事の依頼で一大歓楽地の楊柳島に行くことになり、幼なじみで、許婚の封霊耀が用心棒として同行することになります。
依頼主の鼓方洪は、数日前に溺死した分家の娘の幽鬼に取り憑かれていました。月季は鼓方洪の元に幽鬼が現れる理由を調べ始めますが、翌日には鼓方洪が溺死したと知らされます……。
月季は、巫術師の才があることで、霊耀の許婚になりましたが、同時に巫術師の才があることで、霊耀からは疎まれていました。それでも、月季は子供の頃に助けてくれた霊耀を慕っていて、いつか霊耀が自分を受け入れてくれることを願っていました。
一方霊耀は、封家の跡取りでありながら巫術の才がないことに苦しんでいました。圧倒的な巫術師の才を持つ月季に嫉妬と複雑な感情を抱いていました。
そんな2人の微妙な関係は、楊柳島での調査を通じて少しずつ変わり始めます。霊耀はいつも自信に満ちた顔を見せる月季の新しい側面を知り、月季もまた霊耀に自分の秘密を打ち明けます。
その後、2人は鼓方氏の事件を見事に解決し、鼓方家の分家筋の青年・鬼鼓渓(きこけい)を伴い帰途につきます。
2巻では、月季と霊耀、そして封家の居候となった渓の3人が、新たな依頼を見事に解決します。そして、3人は帝からの勅命を受け、異変が起こっている廟を調査する旅に出るところで終わっています。
この旅は月季を悩ましているモノの正体を暴く機会となりそうです。また、家同士が決めた許婚である月季と霊耀の関係にも進展が期待されます。
最後に
今回は、「烏衣の華」を紹介しました。
祓えぬものなどないという稀代の巫術師の月季は、幽鬼に同情的です。無事に楽土へ送ってあげたいと願っていますが、どうしても幽霊を無理に祓わなければならない状況になると、心を痛めてしまいます。
そんな心優しい巫術師・董月季と、生真面目な若君・封霊耀が活躍する中華退魔ファンタジーをぜひ読んでみて下さい。