現代和風ファンタジー「宵を待つ月の物語 一」

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「宵を待つ月の物語 一」を紹介したいと思います。

 

主人公は、社城家という名家が絶対的な権威を誇る特殊な土地に住む高校2年生の坂木夜花。

 

ある日、奇妙な格好をした少年・千歳に助けられた夜花は、彼との出会いを機に術者見習いとして新しい生活を始めることになります。

 

この物語は、現代を舞台に、自分の居場所を求める孤独な少女・夜花と謎の少年・千歳が織りなす和風ファンタジーです。

 

現在1巻まで発売されています。

 

※若干ネタバレしていますので、気になる方はご注意下さい。  

 

 

 

 

 

「宵を待つ月の物語 一」の詳細情報

 

 

 

「宵を待つ月の物語 一」コミックシーモア

 

著者   顎木あくみ

ジャンル 小説

出版社  KADOKAWA

発売日  2024年11月15日

 

顎木あくみさんの著書

「わたしの幸せな結婚」

「宮廷のまじない師 」

「人魚のあわ恋」

などがあります。

 

あらすじ

高校生の坂木夜花(よはな)の住む町は、魔を退治する神祇官(かむつかさ)の一族である社城(やしろ)家が絶大な権力を持つ。

両親を亡くし祖母と住む夜花は、夏のある日に遠縁だからと社城家の宴会にかり出される。けれど手伝いの最中、事故で池に落ちてしまう。

騒ぎを聞きつけ現れたのは美貌の社城家の当主候補。彼は「僕の、つがい」と夜花に歩み寄り――後ろにいた同級生の少女を抱き上げた。

夜花は誰にも顧みられず、濡れ鼠の惨めな姿のまま池の中で呆然とする。

けれど不思議な美しさの少年・千歳が夜花を助け、社城家にある自分の家に匿ってくれた。さらに千歳は夜花が神がかりの力を持つ《まれびと》であると見抜く。

夜花は社城家に保護され千歳を護り手に、術師の仕事の手伝いをすることに……?

「わたしの幸せな結婚」の顎木あくみが贈る、神と人と運命の恋物語。

引用元:

「宵を待つ月の物語 一」コミックシーモア

 

用語説明

神祇官                         幽霊や妖怪、神などといった怪異を退治・保護・管理をし、あるいは祭事などを行い、人と共存できるように働く。
序列                          社城家では、次期当主候補の若き術者たちをランク付けする制度がある。  
まれびと                        異境に渡り、異境のものを飲み食いして人境に戻ってきたイレギュラーな人間のこと。特殊能力に目覚めたり、見鬼の才を得たりすることもある。
護り手                         まれびとの護衛。              

 

登場人物

坂木夜花

高校2年生。

可愛らしい外見の少女。

両親を亡くし、父方の祖母と2人暮らしです。

『神祇官』の一族である社城家の遠縁にあたりますが、怪奇を視る力がなく、祖母から出来損ないと罵られてきました。

ところが、ある日を境に突然、見鬼の才(怪奇が視える)を得ることになります。

 

社城千歳

中学1年生。

赤い鳥居のモチーフの耳飾りを両耳につけ、長い黒髪を緩い三つ編みにした、バンカラ風の格好の美少年。

社城家の広大な敷地内にある小さな洋風の家に、専属の使用人・松吉と共に暮らしています。

周囲の人々は序列にも入れない落ちこぼれと扱われていますが、実は……。

 

 

 

おすすめポイント

神祇官の一族である社城家の遠縁にあたる高校2年生の坂木夜花。

 

ある日、本家の屋敷で宴会の手伝いをしていた夜花は、不慮の事故で池に落ちてしまいます。

 

呆然自失のまま池に座り込んでいた夜花の真後ろに、突然少女が降ってきます。その少女は、先日の課外授業中に湖に共に落ちたクラスメイトの小澄晴でした。

 

そこへ人並み外れた美貌の青年・社城瑞季が現れます。瑞季は夜花の側を素通りし、ずぶ濡れの晴を抱え上げ、「彼女が僕の伴侶になる人だ」と声高らかに宣言。夜花はその場に1人取り残されてしまいます。

 

その後、奇妙な格好の美少年・社城千歳に助けられた夜花は、『まれびと』として見出だされ、千歳を護り手に、住み込みの術者見習いとして術者たちの手伝いをすることになります。

 

この2年間、祖母に出来損ないと罵られてきた夜花は、早く自立して、今の生活を変えたいと切望していました。千歳との出会いを機に、徐々に自分の居場所を見つけ始めます。

 

一方、もう1人の『まれびと』の晴もまた、恵まれない家庭環境にあって自分の居場所を求めていました。しかし、自分の力で確固たる居場所を勝ちとろうとする夜花とは対照的な人物です。晴は序列1位の瑞季の伴侶に選ばれていることもあり、夜花の今後にどう影響してくるのか、気になるところです。

 

1巻では夜花と千歳の恋の芽生えを予感させる場面で終わっています。2人の恋の行方や、目覚めつつある夜花の『まれびと』としての力、さらに社城家の後継者争いの行方など、今後のストーリー展開に目が離せません。

 

最後に

今回は、孤独を抱える少女・夜花と謎の少年・千歳の織りなす現代和風ファンタジー「宵を待つ月の物語 一」を紹介しました。

 

1巻の巻末には「わたしの幸せな結婚」の書き下ろし短編「仕事に生きる」(五道佳斗のお話)が収録されています。

 

物語はまだ始まったばかりですが、和風ファンタジーが好きな方は、ぜひ読んでみて下さい。

 

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